透明人間になる術―真正奥義書―│死霊の力を使って透明人間になる方法

ヨーロッパの黒魔術

透明人間になる術とは

もしも誰の目にも見えない透明な姿となることができたら、どんなことをしたいでしょうか?

透明になることで誰にも見られず盗みを働いたり、気になる異性にこっそり近づくことを望むという人は少なくありません。

透明人間になる術は、中世から近世にかけてのヨーロッパで盛んに行われてきました。

もちろん多くの目的は、泥棒やわいせつ行為といった犯罪行為を行うためです。

その方法は、世界一有名な魔導書ともいえる「ソロモン王の鍵」のほか、18世紀のローマで書かれた魔導書「真正奥義書」にも記されています。

透明人間になる方法ー真正奥義書よりー

真正奥義書に記された透明人間になる術は、死霊の力を利用したまさに黒魔術といえる方法です。

【用意するもの】

  • 死者の頭蓋骨
  • 黒豆7つ

この黒魔術は、水曜日の夜明け前に開始します。

まず頭蓋骨の両目にそれぞれ1つずつ・鼻の穴の位置に1つずつ・両耳に1つずつ・口に1つ黒豆を入れます。

そして頭蓋骨の頭部に、とある魔法の図形を描きます。

描けたら頭蓋骨を地中に埋めます。

このとき埋める姿を誰にも見られてはいけませんし、埋めた場所を他人に掘り起こされてはいけないので注意してください。

それから1週間毎日夜明け前にその場所に行き、水と上質な酒を注ぎます。

すると8日目に死霊が出現するのです。

その死霊はあなたに「ここで何をしているのか」と問いかけるので、こう答えて下さい。

スライ
スライ

私が育てている草木に水をやっているだけだ。

死霊はあなたの持つ酒瓶に手を伸ばし奪い取ろうとしますが、拒否してください。

そして死霊に「証を見せよ。」と要求します。

地中に埋めた頭蓋骨に描いた図形と同じ図形がその死霊に刻み込まれていることが確認できれば、酒瓶を渡します。

死霊は自分の頭から酒を浴びます。

酒瓶が空になったことを確認してその場を離れます。

9日目の夜明け前、再び同じ場所へ行きます。

すると頭蓋骨を埋めた場所に1本の豆の木が生えています。

その木に実った豆を口に含むと、たちまち身体が透明になり、誰の目にも見えなくなります。

元通り姿を現したいときは、豆を口から吐き出すのです。

地中に埋めた頭蓋骨と同じ図形が死霊にも刻まれていることを確認するのは、他の悪霊と区別するためです。

このような死霊の力を借りた黒魔術を行う際は、目的以外の悪質な死霊も呼び寄せてしまいがちなのです。

別の死霊に惑わされてこれまでの努力が水の泡にならぬよう、細心の注意を払ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました