人狼魔法│人々に恐れられる最も危険な変身魔法

ヨーロッパの黒魔術

人狼魔法とは

自分自身が他の生き物に変身したり、標的を別の姿に変身させる変身魔法の中で、最も恐ろしいのが人狼魔法です。

人狼とはその名の通りオオカミ人間のことで、世界各国に数々の伝説が残されています。

人狼となった人間は理性を失い、他の人間を次々と襲い食い殺すのです。

人狼魔法のやり方

人狼魔法は大きく分けると2通りあります。

自分自身が人狼となり人々を恐怖に陥れる方法と、恨みに思う標的に人狼魔法をかけることで標的の人生を狂わせ苦しめる方法です。

スライ
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人狼魔法は、地域や時代によってさまざまなやり方が行われてきました。

古代ローマの場合

古代ローマでは、満月の夜に自分自身が人狼に変身する人狼魔法が多く行われてきました。

それは満月の夜にしか行うことができません。

満月の夜に墓場に行き、身につけている衣服をすべて脱ぎます。

墓場に行く姿は決して誰にも見られてはいけません。

そして脱いだ衣服を墓の上に乗せ、墓の周りを放尿しながら歩き円を描きます。

円を描き終わると、またたく間に全身は毛で覆われ鋭い牙と爪が生え狼の姿へと変身するのです。

スライ
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このときに用いる墓は、誰のものでも良いというわけではありません。

人狼となって襲いたい標的がハッキリとしているのであれば、その標的の一族が眠る墓を利用します。

恨みに思う標的の顔を思い浮かべながら行うことで、人狼となり理性を失ったあとであっても誰彼かまわず襲うことなく、特定の標的を襲うという目的を達成できるのです。

中世ヨーロッパの場合

中世ヨーロッパで人狼というのは、とても危険で忌まわしいものとして嫌われてきました。

満月の夜になると狼の姿へと変身し人々を襲う人狼は、一族ごと迫害されて人里離れた場所でその生涯を過ごす場合が多かったと言われています。

人狼に噛まれた人間もまた人狼になってしまうためです。

そのため、恨みに思う標的にも同じ苦しみを与えたいと思った人狼は、その標的を人狼にすることを企てます。

満月の夜がくる前に標的の家のそばに身を潜めます。

そして満月が登りきったとき、人狼の姿に変身して標的に襲いかかるのです。

人狼に噛まれた標的は重症を負い、たとえその命が助かったとしてもその後に訪れるのは人狼としての生涯です。

標的の家族もまた人狼と同様に迫害をうけるため、これまでと同じ生活を送ることは不可能となります。

恨みに思う標的の人生だけでなく、その家族をも苦しめることとなるのです。

人狼魔法の注意点

人狼は満月の夜に狼の姿となり、夜が明けたときにはもとの人間の姿に戻ります。

狼の姿のときに負傷すると、人間の姿に戻ってもその傷は残っているという点に注意が必要です。

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