食べ残しの黒魔術とは
人が生きていくうえで食べ物は欠かせません。
何かを食べると、その食べ物は胃の中にに入った部分と、魚の骨や野菜の皮のように食べずに残した部分とのふたつに別れます。
もともとひとつの個体であったものが別れ、ふたつの存在となったものというのは、黒魔術の世界ではとても重要な意味があります。
一方が受けた影響は、もう一方にも同じように反映されるのです。
その原理を用いたのが「食べ残しの黒魔術」です。
食べ残しの黒魔術のやり方
恨んでいる標的の食べ残しを使って呪う方法は、はるか昔から世界各地で行われてきました。
その方法は現代の日本でも応用できるものがほとんどです。
自分の食べ残しを黒魔術師に取られると簡単に呪いをかけられてしまいます。
そのため、現代でも食べ残しはすぐに自分で処分するように幼い頃から教えられている地域もあります。
オーストラリアの場合
【用意するもの】
- 食べ残しの魚または鳥
- 墓場の土
恨みに思う標的が食べたあとの魚または鳥を手に入れます。
その魚や鳥の油と墓場の土を混ぜてよくこねます。
こねた土に魚や鳥の目玉を入れて丸め、骨を突き刺します。
それを土をとった墓場へ真夜中に持って行き、墓場に3日間埋めます。
墓場に埋めることで、死者の負の力を吸収させるのです。
そして4日目の真夜中にそれを取り出し火をつけます。
骨の先端の球体が完全に燃え尽きるとターゲットは死に、半分以上燃えればターゲットは不治の病で永久に苦しむのです。
もし半分以上燃えることなく火が消えてしまえば、今回の黒魔術は失敗となり、食べ残しを手に入れるところからもう一度行います。
この黒魔術を行う姿を他者に見られてしまうと、呪いが自分に跳ね返ってしまうので注意してください。
バヌアツ共和国の場合
南太平洋に位置するバヌアツ共和国のとある島でも、食べ残しを用いてターゲットを呪う方法が古くから伝えられています。
【用意するもの】
- ターゲットが食べた果物の皮
ここでよく使われたのがバナナの皮です。
ターゲットが食べたバナナの皮を手に入れたら、ターゲットの顔を思い浮かべながら火で炙るのです。
バナナを食べたターゲットは、まるで身体に火をつけられたかのような激痛が全身に走り、バナナの皮がすべて燃え尽きたときには命を落とすとされています。
この方法は恨みに思う標的だけに行われてきたわけではありません。
バナナを食べた人に向かって拾った皮を見せつけ、そう言って脅すのです。
そうして金品を脅し取ることで生計を立てていた人々も存在します。
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