血と唾の黒魔術とは
人間の身体の一部を用いて黒魔術を行うと、その魔力が強大なものとなるという考え方は、古くから多くの地域で語り継がれています。
比較的手に入りやすいものとして、切った毛髪や爪がよく使われてきました。
それらよりさらに強い魔力を発揮するのが、血や唾です。
毛髪や爪も人間の身体を組織するもののひとつですが、血や唾というのは生命そのものとも考えられています。
「血と唾の黒魔術」は最強レベルの黒魔術として世界中で行われてきたのです。
血と唾の黒魔術のやり方
血と唾の黒魔術は、恨みに思う標的の血や唾を使う方法と、黒魔術を行う人の血や唾を使う方法の2通りがあります。
ここでは、世界各地で行われているやり方の代表的なものをご紹介します。
毛髪や爪を使う黒魔術と比較すると、血や唾を手に入れるのは難易度が高いのですが、そのぶん効果は絶大なので取り扱いには十分注意してください。
ネイティブアメリカンの場合
アメリカの先住民族であるネイティブアメリカン(インディアン)は、標的の唾を使い黒魔術を行ってきました。
【用意するもの】
- 標的の唾
- トウモロコシ
多くのネイティブアメリカンの主食はトウモロコシです。
生活に密着した食べ物であればあるほど、呪いの力はを強くなると考えられていました。
トウモロコシに標的の唾をふりかけ、煙で燻すのです。
一晩中煙を絶やしてはいけません。
トウモロコシが乾ききると標的は死ぬと言われています。
ヨーロッパの場合
15世紀から17世紀にかけてのヨーロッパでは、多くの魔女が自分の血を使って黒魔術を行っていました。
【用意するもの】
- 標的の家で拾った石2つ
- 自分自身の血
標的の家で石を2つ拾います。
このとき、絶対に家主に気づかれてはいけません。
石を手に入れたら、自分の左手親指の先端をナイフで切り、2つの石に血を1滴ずつたらします。
左手親指は自分の望みを叶えるパワーを呼び込めると言われているためです。
そして標的への恨みを込めながら、2つの石をこすり合わせるのです。
石が削れ血の跡が見えなくなると、標的は病気になり死ぬまで苦しみ続けると言われています。
愛の妙薬としての使い方
特に女性の血は、古くから愛の妙薬(惚れ薬)として使われてきました。
女性が自分の血を混ぜた食べ物を意中の男性に食べさせることで、男性を自分の虜にするというものです。
これも黒魔術の一種なのです。
自分の生命の一部である血を標的に触れさせることで、標的を自分の意のままに操ることができてしまいます。
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