呪文と黒魔術の関係とは
黒魔術・白魔術に限らず、魔術に必要な要素は大きく分けて3つあります。
人形やナイフといった「呪物」・人形に釘を打ちつけるなどの「行動」・そしておまじないや呪いの言葉である「呪文」です。
古くから世界中で、これらを単独または組み合わせることによって、標的に魔術をかけてきました。
特に、呪文を唱えることは特別な意味があります。
呪文を唱えるということは自分の意思を内に秘めるだけでなく、明確に表現するということです。
そうすることで神や精霊・時には悪霊・悪魔にさえ語りかけそれらの強大な力を利用し、自分の願望を叶えることができるのです。
地域や時代に関わらず、呪文というのは黒魔術と切っても切れない関係にあります。
呪文の種類
呪文は様々なものがありますが、多くは宗教によって影響を受けています。
その宗教における信仰の対象や、特に力を持っている存在の名称が多くの呪文に使われています。
キリスト教の場合
「ヤハウェ」は、旧約聖書および新約聖書における唯一神の名称です。
古くからキリスト教圏では、この絶対的存在である「ヤハウェ」という言葉が多くの呪文に使われています。
その他にも神や天使、悪魔を意味する言葉が多くの呪文に入っています。
神を意味する言葉
- エル
- エロヒム
- アドナイ
天使を意味する言葉
- ミカエル
- ラファエル
- ガブリエル
悪魔を意味する言】
- サタン
- ルシファー
- メフィストフェレス
特別な力を持つ存在の名前を呼びかけることで、彼らの力を魔術に利用したのです。
仏教の場合
多くの仏教圏においてはマントラ(真言)が重要な役割を果たしています。
マントラは「仏の真実の教え」という意味です。
仏は仏教における最高の存在であり、マントラを唱えることで仏に語りかけ不思議な力を得ることができると考えられています。
マントラは、信仰の対象である仏尊によって様々なものがあります。
不動明王のマントラ
愛染明王のマントラ
大威徳明王のマントラ
世界一有名な呪文「アブラカダブラ」
呪文というと「アブラカダブラ」という言葉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
この言葉の語源は諸説ありますが、有力なものとしてアラム語の「avra kedabra(アブラケダブラ)」 が挙げられます。
これは「私はこの言葉のごとく物事をなせる」という意味があります。
つまり、自分の願望を実現するための万能呪文とも言えるのです。
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